定義
固定した時間または使用量の周期に従って実施する計画保全。設備に不具合が起きる前に部品交換、潤滑、点検を行う。教材 16(第三者による再編集資料)に示された保全成熟度の段階では、自主保全の後、予知保全の前に位置する。公式見解では、予防保全と予知保全は同一の連続した段階に置かれ、設備の状況に応じて使い分けるもので、順序を強制しない。英語略語 PM はプロジェクト管理の PM と同形のため、この表では略語を設定せず、引用時は正式名称を記載する。
この概念を理解する
予防保全は周期に基づいて作業を行い、設備の現在の状態を問わないため、交換が早すぎる部品が必ず一部発生する。そのコストと引き換えに故障回数が減るため、費用対効果は故障停止時間の削減量で判断する。第三者による再構成版(教材16)では、これを階段の中段に位置付けている。公式 REV5 では、予防保全と予知保全を同じ連続体上の同じ段階に並べ、設備の状況に応じてどちらか一方、または両方を組み合わせるとしており、前後の順序関係ではない。現場での実践の要は、TPM手順書と点検チェックリストにある。清掃、点検、潤滑の要件と担当者を明確に定め、作業者はそのうち自主保全に該当する部分を担う。活動の終了前には毎回、保全計画を正式に改訂したかを確認する。改訂しなければ、同じ失敗を繰り返すことになる。
ビジネスシーンの例
ある設備のベアリングは、以前は故障してから交換しており、年間6回停止していた。稼働時間に応じた定期交換に切り替え、点検を始業前の標準作業に組み込んだところ、年間の突発停止は1回に減った。部品交換コストは増えたが、停止による損失はその額を大きく上回っていた。