定義
現場でオペレーターの各動作にかかる時間と完全な作業順序を段階的に記録する表。通常、7~10回観測し、各ステップで観測可能な最短時間をそのステップの標準時間とします。
この概念を理解する
平均ではなく最短を採用することは、この表で最も誤って変更されやすい点です。最短値は、異常がないときにその動作を本来実行できる時間を表します。平均値を採用すると、異常まで標準に織り込まれてしまいます。観測は現場で一つひとつ記録し、総サイクルタイムだけを記録してはいけません。総時間だけでは、どの工程にばらつきがあるのか分からないためです。この表は標準作業の残り4枚の入力情報であり、改善前後を比較するためのベースラインでもあります。観測時には、異常や待ちが発生した理由も併せて記録してください。それが改善の手掛かりになります。サイクルタイムの差分をどのように再配分するかには、別途2つの考え方があります。どちらを選ぶ場合も、一貫して適用してください。
ビジネスシーンの例
チームがある作業ステーションを10回観察したところ、6ステップの最短時間の合計は 38 秒、現場の平均は 52 秒でした。差の 14 秒は、取り出し工程の待ち時間に集中しており、今回の改善ウィークの最初のテーマとなりました。